会計士もワークライフバランスの両立は可能!おすすめの転職先と選び方
「毎日残業が続いて、スキルアップの時間が取れない」
「家庭と仕事を両立したいのになかなか難しい」
「働くのは嫌いではないが、体力的に厳しくなってきた」
このようにワークライフバランスが整わず、転職を考えている方がいるのではないでしょうか。
会計士の仕事はどの職場でも激務であることが多いのは事実です。
しかし、プライベートと仕事の両立は難しいと諦めるのは早計。
結論から言うと、会計士でもワークライフバランスの取れた職場で働くことは可能です!
ここでは、会計士がワークライフバランスの整った職場で働くための転職先や、転職先を選ぶ際に見ておきたい3つのポイントもお伝えします。
この記事を読めば後悔のない転職を叶えられるはずです!
1.会計士のワークライフバランスは激務の傾向
公認会計士はワークライフバランスが取りにくく、業務内容や職場環境が他業種に比べて良いとは言えない傾向にあります。
会計士業界全体でワークライフバランスを取れるように改善する動きは見られていますが、いまだに改善しきれず激務な職場が多いのが現状です。
特に、会計士の9割がファーストキャリアとして選ぶ監査法人は激務の職場が多く、決算期に当たる4〜6月であれば、残業するのは当たり前。
始発で出社し、終電を気にしながら業務を進めることもあるでしょう。
また、業務内容も細かい作業が多く、証憑との突き合わせ(バウキング)があったりや、クライアントとの面談があったりとなど、神経を使うものが多いです。
公認会計士は国家資格であり、キャリア変更がしやすい職種であるため、転職することで職場環境を変えることが比較的に容易だと言えるでしょう。
しかし、闇雲に転職してもが希望の働き方ができるとは言えません。
以下で紹介する点を踏まえて、ワークライフバランスの整った職場をしっかりと見極めて転職活動を進めましょう。
2.ワークライフバランスがとれるおすすめの転職先
会計士は業界全体で激務な職場が多い傾向にあります。
しかし、職場を選べばバランスが取れた生活を送れるのも事実。
ここでは比較的ワークライフバランスの取りやすい転職先を2つ紹介します。
- 事業会社の経理・経営企画部
- 中小会計事務所
順に説明していきます。
(1)事業会社の経理・経営企画部
事業会社の経理・経営企画部は、大手監査法人と比較するとワークライフバランスが整っている職場が多いです。
基本的に忙しいのは月次決算のタイミングや年度末決算の時期のみ。
繁忙期以外は残業もそれほど多くなく、ワークライフバランスが取りやすい職場だと言えるでしょう。
また、経理作業では、会計士としての知識やこれまでの経験も発揮できるので、職場で重宝されるでしょう。
募集も多く、転職しやすいというメリットもあります。
一方で、監査法人よりは年収が低くなる可能性が高いのがデメリットと言えます。
自分の生活を圧迫するほどの減収ではないか、許容できる範囲の収入なのかを確認しましょう。
転職活動中に、入社後に昇給する可能性や、昇給率などを聞いておくのもおすすめです。
また、監査法人とは異なり周りに会計士が多いとは言えない職場なので、周りの人から専門的な知識を聞くことが難しく、就業時間外に自己研鑽の時間を作る必要があるなど、職場環境が大幅に変わる可能性があることもあるので注意しましょう。
(2)中小会計事務所
中小の会計事務所は、年中案件で手一杯になりやすい大手会計事務所よりも、仕事とプライベートのバランスを取りやすい傾向の職場と言えます。
ただ個人事務所の場合、所長の意向によっては激務が続く事務所などもあります。
転職活動時に事務所のクチコミを調べてみたり、面接の際に質問してみたりするなど、入所前に確認しておくのがベターです。
また、少人数で運営している場合、事務所内の人事異動で業務量の大幅な増減があることもあります。
最初はゆったりとした働き方であっても、変わる可能性があることを覚えておきましょう。
- 人員に余裕があるか
- すぐに休職する人はいないか
このような項目も聞けると安心できますが、直接的に質問すると「働く気がない」という印象を与える可能性があります。
それとなく聞く程度に留めておいてくださいね。
3.転職先を見極める時に重要な3つのポイント
現在の職場環境が合わないからといって、漠然と転職を考えるのは危険。
なんとなくで転職してしまうと、却って職場環境が悪くなってしまうこともあります。
いろいろなキャリアへ転向しやすい会計士だからこそ、自分にとって外せない条件をはっきりさせることが転職成功へのカギになります。
自分の理想に合った転職先を見極めるために、自分が職場に求めることはどのようなことなのかをしっかりと明確にしてから転職に進みましょう。
ワークライフバランスの整いやすい転職先を見極める際、注目すべき主なポイントは次の3つです。
- 転職先の条件が合っているか
- 収入が許容できる範囲か
- スキルが活かせる職場か
順に説明していきます。
(1)転職先の条件が総合的に合っているか
転職先を見極める際には、1つのポイントにとらわれるのではなく複数の条件が自分に合っているかを確認しましょう。
1つのポイントだけ注目してしまうと、入社後にギャップを感じてしまうことがあるかもしれません。
たとえば、残業時間が短いというポイントだけを見て入社を決めると、収入が思ったより少なかったり、会計士のスキルが生かせない業務内容だったりすることもあります。
1つのポイントに注目しすぎるのではなく、自分が求める条件を複数挙げたうえで、総合的にマッチするかどうかを確認することが大切です。
また、複数の企業を比較して吟味することも重要です。
1社だけを見て「ここだ!」と感じたとしても、より良い条件の求人が出ている可能性もあります。
短期間にコロコロ転職することは避けるべきなので、後悔しないようにじっくりと転職先を選びましょう。
(2)収入が許容できる範囲か
会計士に限らず、転職すると収入が変動することが多いです。
特に、大手監査法人など激務である職場から、ワークライフバランスの整った職場への転職の場合、年収が下がるケースがあります。
- 現在の収入からどの程度下がるのか
- 生活に困らない範囲の減収か
- 業務量と収入のバランスは許容できるのか
上記のような項目を転職前にチェックしておきましょう。
独身の場合ももちろんですが、家庭を持っている場合には家族との相談もしておくと安心です。
最初は収入が落ちたとしても、今後昇給して収入が上回る可能性もあります。
求人票に記載された昇給率を確認したり、面接時に確認したりするなどして情報を得ておきましょう。
(3)スキルが活かせる職場か
これまでのスキルが活かせるかどうかも確認しておくべきポイント。
異なるキャリアへ進むことになると、業務を覚えるまでに時間がかかり、慣れるまでは働く時間が長くなってしまうことが多いです。
新しいことに挑戦するための転職であれば問題ありませんが、ワークライフバランスを整えるために転職するのであれば避けたいところです。
これまでのスキルが活かせる職場であれば、新しく覚えることはあまりないため過度に働く必要がなくなります。
ワークライフバランスを取るために、今のスキルがフィットする職場かどうか見極めておきましょう。
まとめ
今回は激務になりがちな会計士が、ワークライフバランスの取れた職場で働くための情報をお伝えしてきました。
事業会社や中小の会計事務所を選ぶことで、ワークライフバランスの整った環境になります。
一方で、収入が減ったり、職場環境がガラッと変わる可能性があったりするので、転職前にしっかりと調べておくことが重要です。
会計士だからとワークライフバランスを諦めるのではなく、両立できる環境を探してみましょう。
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