コンサル未経験・中途は「きつい」って本当?「きつい」を軽減する方法も解説

「中途・未経験でコンサルに転職するのはきついって本当?」
「コンサルに興味はあるけど、きついという噂を聞いて不安」

年収が高くステータスも得られることで転職市場でも大人気のコンサル業界ですが、その一方で「きつい」「ストレスフル」などといった口コミを聞いて転職をためらっているという人も少なくありません

特に、コンサル経験のない人にとっては全くの未知の世界であるため、業界を知る前にネガティブな噂を聞いて転職する決心がつかないという人も多いことでしょう。

そこでここでは、コンサル業界に未経験で転職しようと考えている人を不安にさせる「きつい」という噂について徹底解説します。

「きつさ」を解消する方法も合わせて解説するので、未経験・中途でのコンサル業界への転職に不安を抱いている方はぜひご覧ください

1.未経験でコンサルに中途入社は「きつい」か

未経験者が中途でコンサルに転職する場合、仕事や会社に慣れるまでは「きつい」と感じる人が多いといわれるのは事実です。

しかし、その原因やその経験が貴重であることがわかれば、必要以上に不安に感じることはありませんし、コンサル業界への転職を諦める必要もありません。

コンサル業界「きつい」は本当か

  1. 『コンサルの最初の壁』中途入社者が「きつい」と感じる原因
  2. コンサルでの『きつい』経験はその後の財産となる
  3. 未経験者には手厚いサポートがある

次に1つずつ解説していきます。

(1)『コンサルの最初の壁』中途入社者が「きつい」と感じる原因

「コンサルはきつい」といわれていますがそれは事実といわれており、特に未経験でコンサルに中途で入った人の多くが「きつい」と感じているといわれています。

その原因として以下が挙げられます。

「きつい」と感じる原因

  • 事業会社とは異なるコンサル特有の仕事に対する戸惑い
  • 周りに優秀な人材が多い
  • 成果主義のカラーが強く、結果を出さないと居づらい
  • 常に勉強が必要
  • 質の高いアウトプットを求められる

一般的な事業会社と異なり、コンサル業界は独自の文化や仕事の運び方があるため、入社当時は前職とのギャップに戸惑ったり、躓いてしまう人が少なくないようです。

さらに、仕事に慣れない中でプロジェクトにアサインされるとついていくのがやっとであり、まだクライアントとの対応はないものの、大量の資料作成、作成した資料に対する度重なる上司からのダメ出しなど自分の至らなさに心が折れてしまう人も少なくありません。

また年齢を問わず優秀な人材が活躍しているコンサルの環境は学びが多く成長機会に恵まれているといえますが、同世代や年下の優秀な人材が活躍しているのを見ると複雑な気持ちを抱いてしまうという人多いようです。

さらに、コンサルは実力主義・成果主義のカラーが強く、仕事内容が評価や年収に直結するため、バリューをコンスタントに出していないと居心地が悪くなる傾向があるのも「きつい」と感じる原因の1つとして考えられます。

他にも、コンサルは担当するクライアント企業によって知らない領域に関与する機会が多く短期間での知識習得が求められること、慣れない業務・現在進行形のプロジェクトをこなしながら、常に勉強や情報のアップデートをしなければならないことに負担を感じるという人も少なくありません。

また、プロセスではなく成果が求められるのは事業会社と同じですが、「企業の課題解決」という明確なゴールのない問題を扱うコンサルでは、クライアント企業を十分に納得させられる具体的で費用に見合った成果が求められます。

もちろん仕事に不慣れなうちからチームやクライアントが満足するバリューや成果を出すのはよほど有能で適正のある人でない限り難しいのは当然ですし、そのためにチームや上司からのサポートも用意されているので失敗しても焦る必要はありません。

しかし、前職で結果を出している人や自信・プライドが高い人ほど、思うようにいかない現状に焦りを感じ、精神的なストレスやプレッシャーを感じてしまうようです。

上記の理由により、転職してしばらくの間はいわゆる『コンサルの最初の壁』にぶち当たって「きつい」と感じる未経験者は珍しくありません。

(2)コンサルでの『きつい』経験はその後の財産となる

未経験者がM&A仲介業界に転職する際の注意点

コンサルで最初に感じる「つらさ」は、仕事に慣れていないタイミングで殆どの人が感じる「きつさ」であり、言い換えれば「コンサル転職あるある」でしかないのでこの時点で自信を喪失する必要は全くありません。

むしろその経験こそが重要であり、そこで投げ出さずにコンサルの仕事や人間関係に自分をアジャストさせ真摯に取り組んだ人がクライアントに信頼されるコンサルタントとして活躍できるようになると言えるでしょう。

実際、現在優秀なコンサルタントとして第一線で活躍しているコンサルタントの中には未経験・中途入社の人も少なくありませんし、彼らの多くが同じように最初の頃は「きつい」と感じていたといいます。

最初に「きつい」と苦しんだ経験はコンサルタントとして活動していく上での財産となり、中途ならではの強みを発揮して活躍するコンサルタントになるための大事な基礎部分となることでしょう。

(3)未経験者には手厚いサポートがある

未経験で中途採用された人が多く感じるといわれる『コンサルの最初の壁』ですが、コンサル業界への転職を考えている人や転職したばかりの人は、過度に不安・心配する必要は全くありません

転職者がスムーズに仕事や環境に慣れることができるように、入社時研修・オフサイトの定期研修・オンラインでの研修プログラム・個別研修など多くの研修制度や上司や先輩社員からのサポート・面談など育成制度を充実させ対応しているコンサルがほとんどです。

そもそもコンサル会社が未経験であるにもかかわらず採用したということは、『コンサルの最初の壁』を乗り越え良いコンサルタントになれるとポテンシャルを見込み期待しているということですから、必要以上に不安を抱かずに積極的にチャレンジしていきましょう。

2.未経験・中途でコンサルにスムーズに移行するために

コンサルへ未経験で中途入社をした人の多くが最初は「きつい」と感じてるといわれていますが、「きつい」と感じる理由がわかっていればその対策は十分可能です。

コンサルの世界にいち早くになじむためにやっておくべきこと

  1. コンサルの仕事への理解・準備をしておく
  2. 高いコミュニケーション能力を身につけておく
  3. 自分の強みを活かせるコンサルを選ぶ

転職後に「きつい」と辛い思いをすることなくスムーズにコンサルの仕事に移行するために、転職前にできることをしておきましょう。

次に1つずつ解説していきます。

(1)コンサルの仕事への理解・準備をしておく

1つ目のコンサルへの転職希望の未経験者がやっておくべきことは、コンサルの仕事への理解を深めておくことです。

コンサルの主な仕事

  • 調査業務・・・ヒアリングや資料を通じて課題解決に必要な情報を収集する
  • 分析業務・・・収集した情報から特徴や傾向やニーズを見出して解決策を導く
  • 提案業務・・・解決策を資料化し、クライアント企業に提案する

クライアントを前に資料等を提示して堂々と提案するなど華々しく派手なイメージのあるコンサルタントの仕事ですが、最初に携わるのはその前段階である調査業務や分析業務など地道な業務であることがほとんどです。

しかも資料作成やデータ分析で求められるアウトプットのクオリティが非常に高いため、上司からのだめ出し・突き返し・やり直しは当たり前の世界です。

そこで「きつい」と心を折ってしまわないように、転職前にコンサル業界で求められるレベルまで資料作成能力やデータ分析能力を高めておくことが効果的です。

(2)高いコミュニケーション能力を身につけておく

2つ目のコンサルへの転職希望の未経験者がやっておくべきことは、高いコミュニケーション能力を身につけておくことです。

コンサル業界では円滑な人間関係の構築が不可欠です。

まず、未経験・中途でコンサルに入社した場合、仕事にキャッチアップするための様々な研修やサポートを用意されており、その際に自分で努力することは当然のことながら、教えてくれる相手(上司や先輩や同僚など)から好かれてかわいがられれば、より多くのことを教わりやすくなりますし、場に早くなじんで自分も気分よく働くことが出来るようになります。

また、コンサルの仕事における商材は「人材」であり、売る相手であるクライアント企業の経営者層に自分という「商材」を気に入ってもらえなければ仕事になりませんし、プロジェクトチームのメンバーともうまくやっていかなければならないため、人との付き合い方は非常に重要なポイントとなります。

このように、コンサルの仕事には、どんな相手であっても良い関係を築ける高いコミュニケーション能力は欠かせないものであり、最初から高いコミュニケーション能力を有していれば入社後の「きつい」を軽減することも可能となります。

コミュニケーション能力を高めるには普段から話し方や話の伝え方に気を配り、相手の言葉を聞く姿勢などを身につけて高めておく、多くの人とかかわりを持つのが効果的です。

「人間関係が命」であるコンサル業界にスムーズになじむためにもぜひ『コミュ力お化け』を目指しましょう。

(3)自分の強みを活かせるコンサルを選ぶ

M&A仲介業界で求められる経験・スキル

3つ目のコンサルへの転職希望の未経験者がやっておくべきことは自分の強みを活かせるコンサルを選ぶことです。

一口にコンサル会社といっても、会社によって風土や社風や文化やコンサルティングの手法なども大きく異なり、必要としているスキルや専門知識・専門領域も大きく異なります。

例えば、IT分野に強みを持つ人がその領域に力をいれていないコンサルに転職した場合、せっかくの能力を活かせず評価もされないというストレスも加わって更にコンサルの仕事を「きつい」と思ってしまうことでしょう。

つまり、会社のことや自分の強みをよく調べずに年収や待遇やブランドやイメージで選んだ転職はより「きつい」ものになりやすく、失敗しやすくなります。

それとは反対に、方向性やカラーのマッチ度が高いコンサル会社を選べば、会社や仕事に早くなじむことができるだけでなく、自身の能力を会社や同僚から高く評価されて「きつい」と感じるよりも「楽しい」とやりがいを感じながら仕事ができるようになります。

そのため、転職前にコンサル会社をよく研究すること、そして自分の強みや武器を客観的に整理・把握しておきましょう。

そうすれば「きついけど楽しい」「勇気を出して転職して良かった」と心から感じる転職ができるはずです。

まとめ

コンサルへの未経験での中途入社はきついかどうかについて解説しました。

一般的な事業会社と異なり、独特の文化や仕事のやり方があるといわれるコンサルに他の業界から未経験で入社するとギャップや違いに戸惑うことも多いといわれるのは事実です。

しかし、どんな仕事であれ未経験で新たな業界に飛び込めば最初の頃は右も左もわからず大変なのは同じですし、その時期を乗り越えればコンサルタントとして「企業の課題の解決」という魅力的な仕事を数多くこなせるようになるので「きつい」と感じた時が正念場・踏ん張りどころです。

好況が続くコンサル業界は人手不足でさらに間口が広くなっており、未経験者であってもコンサルと自分の強みがフィットすれば誰にでも活躍するチャンスがあります

『コンサルの最初の壁』に跳ね返されることのないように事前に十分な対策を練り、必要なスキルを身につけてコンサル業界への転職にチャレンジしましょう。

関連記事